Lesson of the evil
普段から読書の習慣がない自分にとって初めて上下の二冊構成の小説でした。
まず最初に、この作品が映画化されたことにより、テレビのCMなどで1番大事なシーンを先に知っちゃってたことが残念だったなと思います。
そのシーンが脳裏から離れずここからどうやってあそこに繋がるのだろうと考えながら読み進んでしまったため、そのシーンが来た時の驚きを味わえなかったなと…
しかし、それを差し引いてもとても面白い本でした。
普段湊かなえ先生の本ばかり読んでいるので、久しぶりの他の人の作品でしたが、湊かなえさんの作品とはまた別の楽しみがありました。
大きく感動した点として、場面場面の情景を表す表現が凄すぎて、視覚のみによる情報のはずが五感全てで感じているような気分になりました
映画を見ていない身として映画版の否定をするのは失礼極まりないですが、この作品を2時間、3時間の映像で表すには非常に勿体ないと感じました
映像にするとどうしても放送できない部分も文字なら遠慮なく表すことが出来る!
笑い・幸せ・爽快・不愉快・怒り・憐れ・嘆き・孤独・喪失感・心配・憂い・躊躇・気遣い・屈辱・愛・落胆・絶望・失望・諦念・感動・興奮・乱心・和み
ここに記した全ての感情が味わえると思います
是非ともこの感覚を多くの人に味わって欲しいなと思います